今日、5年ぶりに”はけの道”を再訪した。目的は道筋の再調査とデジカメ写真の撮影だ。ハケと呼ばれる国分寺崖線は、立川の砂川九番から南東方向へ大田区へ至る全長約30kmの段丘崖だ。古くは武蔵野の長土手などと呼ばれた。ハケからしみでた湧水は野川となって崖線下を流れ豊かな自然を育んでいる。この崖線に沿う道がハケ道であるが、とりわけ小金井のハケ道は大岡昇平の小説『武蔵野夫人』の舞台にもなり、”はけの道”として親しまれている。辿った道筋は下記の通り。
JR国分寺駅 → 一里塚橋 → 東経大裏ハケ道 → 鞍骨坂・鞍尾根橋 → 野川水辺 → 湧水の道 → 貫井神社 → 新小金井街道ガード → 滄浪泉園 → 小金井街道ガード → 西念寺(小金井小次郎墓) → 金蔵院 → ”はけの道” → 旧中村研一記念美術館・美術の森 → ムジナ坂 → 多摩川線ガード → 二枚橋(野川公園) → 二枚橋の坂 → 東小金井駅 全行程 約6km
得られた知見は①ハケを走る多数の坂道を確認したこと(鞍骨坂、質屋坂、妙貫坂、ムジナ坂、二枚橋の坂等)②野川の遊歩道が鞍骨橋から整備されたこと。③貫井神社の由緒が明らかになったこと。④西念寺に眠る多摩の侠客、小金井小次郎の墓が確認できたこと等。とりわけ小金井小次郎の墓が確認できたのは最大の成果であった。
[参考]多摩のジョギング道-お鷹の道からハケの道へ歴史と文学を巡る道
[写真]野川公園横のハケの道の風景