残暑の厳しい8/24、茨城県坂東市(旧岩井市)の平将門の旧跡を訪ねた。西多摩に多くの将門伝説が残されていることから、その本拠地を確認するのがかねてからの課題であった。訪ねた道順は次の通り。
野田市駅 ⇒坂東市内 →富士見の馬場 →国王神社 →弓田不動尊 →島広山(石井営所跡) →延命寺 →石井の井戸 →一言神社 →九重の桜 →高声寺 →延命院(胴塚) →西念寺 ⇒守谷駅
初めての訪問地であり、多くの知見を得た。
1)国王神社は将門の三女如蔵尼が創建し父を祀った神社であった。
2)慈光寺境内にある弓田不動尊は島広山の石井営所の鬼門除けであった。
3)関東一円を支配した石井営所は島広山と称す低い台地の集落の中にあった。
4)延命寺の薬師堂にある薬師如来は将門の守り本尊という。
5)石井の井戸は営所を築くに必要な水源であった。
6)一言神社は石井の井戸をもたらした翁を祀る神社であった。
7)九重の桜は将門が恩赦で京から帰還した折、京の桜を移植したものという。
8)高声寺は将門の無念の大声が聞こえるので、その地に建てた寺という。
9)延命院は神田山の一角にあり、将門の胴を葬ったという胴塚があった。
10)西念寺の鐘楼の鐘は将門が陣鐘に使ったという。
それにしても坂東市役所近くに『将門煎餅本舗』というのがあるのには驚いた。土産に将門煎餅を一袋買ったが、取り立てて珍しいものでもなかった。
[参考]多摩のジョギング道-大久野から二俣尾へ将門伝説を辿る峠越えの道
[写真]将門の娘が父を祀るため建てたという国王神社