大震災、津波、福島原発事故と暗いニュースが続く中、少しでも気分を変えたいとアウトドアに出た。今回は7年ぶりに高尾から武蔵増戸までの鎌倉街道山ノ道を辿った。目的は圏央道開通で大きく変わった辺名から萩園間の現況を確認することにあった。辿った道筋は次の通り。
高尾駅 →川原宿 →辺名 →小津川 →萩園 →山入川沿い →美山小東 →戸沢峠 →戸沢集落 →秋川街道 →田守神社 →重忠橋(川口川) →上川霊園 →御前石峠 →山田大橋 →武蔵増戸駅
いくつかの新たな知見が得られた。
1)辺名の小津道を跨ぐ圏央道の下に下原刀鍛冶発祥地碑を再確認した。
2)辺名から萩園の鎌倉道は消滅したが、圏央道沿の道がそれに近い。
3)但し小津川の渡河点には橋はなかった。幸い川は枯れて渡渉できた。
4)萩園にあったという石塔石仏は場所を変えて残されていた。
5)山入川沿いの鎌倉道はバイパスができたため静かな古道に戻っていた。
6)戸沢集落の馬頭観音堂は立派なお堂であった。
7)田守神社、重忠橋を再訪した。
8)上川霊園の園内に初めて入り菊田一夫の墓を訪ねた。
それにしても圏央道による景観の変貌はすさまじい。それに比べ戸沢集落の昔と変わらぬ鄙びた風景は私の心を大いに慰めてくれた。
[参考]多摩のジョギング道-東国武士が踏み固めた鎌倉街道山ノ道
[写真]蛇行する山入川に沿って走る鎌倉街道山ノ道