小春日和の昨日12月1日(水)大田区六郷界隈の筏道を探訪した。府中、調布、狛江の筏道は何度も訪ねたところであるが、区内は多くが未踏であった。今回は筏の終着点大田区六郷橋から筏道を辿ることにした。辿った道筋は次の通り。
京急六郷土手駅 →六郷橋・六郷渡し跡 →六郷土手 →北野天神 →諏訪神社 →古川薬師 →多摩川大橋・矢口渡し跡 →東八幡神社 →円応寺 →十寄神社 →新田神社 →頓兵衛地蔵堂 →六郷用水南堀跡 →鵜ノ木八幡 →光明寺 →六郷用水跡・女堀跡 →蜜蔵院 →東光院 →沼部 →東横多摩川駅
初めての道筋であり多くの知見が得られ、筏道の全体像が確認できた。
1)六郷橋付近の筏集積地を確認した。但し痕跡は認められなかった。
2)六郷橋袂の公園に旧六郷橋の橋門と親柱があり、橋の歴史の解説があった。
3)六郷橋袂に筏が盛んであった頃からあった北野天神を確認した。
4)古川薬師堂を確認した。
5)多摩川大橋付近が矢口渡し跡であることを知った。但し痕跡はなし。
6)十寄神社を確認した。新田義興の家臣を祀る神社であった。
7)新田義興を祀る新田神社を確認した。
8)頓兵衛地蔵を確認した。頓兵衛は新田義興謀殺に加担した船頭という。
9)六郷用水南堀跡・女堀跡を確認した。
10)鵜ノ木神社、光明寺、蜜蔵院を確認した。
それにしても六郷橋や六郷用水についての由緒書や案内板は目にしたが、筏や筏道については皆無であった。大田区の再考を願いたい。
[参考]多摩のジョギング道-筏師の歩いた道、いききの道・筏道を行く
[写真]多摩川筏流しの終着点、六郷橋付近の河原の風景